kuti : ヤシの葉
ヤシは枝がないので、幹から葉が出ています。
例文; Paa la kibanda kile limezeekwa kwa makuti.
あの小屋の屋根のヤシの葉は古くなった。
ヤシの葉は、屋根葺きに使ったり、かごやマットを編んだりと利用範囲が広いものです。
引っ越した先はかなり大きな家で、しっかりしたゲートがあったのですが、
格子状の門扉から中が丸見えでした。
夫も気になったみたいで、翌日には makuti を買ってきました。
そして、畑の世話をさせている男の子たちを呼び寄せ、門扉に結わえ付けさせました。
買ってきた makuti は、きれいに編まれていました。
羽状複葉のヤシの葉を、軸を中心に二つ折りにし、小葉を平織り状に編んであるのです。
それを門扉に、適当に重なるようにずらして並べて結わえ付けるわけです。
できあがりはとてもきれいなものでした。
ただ、買ってきたときにはきれいなグリーンだったのに、少しすると枯れ草色になってしまったのが、
当たり前なんだけれど、残念でした。
残った makuti を、男の子たちは欲しいといって持って帰りました。
後日、畑を訪ねると、彼らが寝泊まりしている小屋の扉は板戸になっていたのですが、
昼寝の時間用の簡易ドアのようなものを、makuti で作っていました。
「涼しくて快適です」とうれしそうに言っていましたが、誰が昼寝の時間を許可したんだ!