mnazi : ヤシの木、椰子
アフリカの海岸地方というと思い浮かぶ、ヤシの木 です。
例文; Mnazi hukua vizuri sana katika ardhi ya mchanga wenye chumvi.
ヤシの木は塩分を含む土壌でよく育つ。
ヤシというのはヤシ科の総称で、2600種ほどあるそうですが、意外とアフリカには少なく、
そのうちの120種ほどが生えているに過ぎません。
でもヤシはとても有用な植物ですねぇ。
果実は食用、工業用に利用され、葉や茎も、様々な用途に使われます。
タンザニアの首都ダレサラームに Mnazi mmoja と呼ばれる地域があります。
意味は 一本ヤシ。
日本でも一本松という地名があったりしますし、英語圏でも Lone pine なんてところがあるようです。
まぁ、地名の起こりなんてそういうものなんでしょうが。
ダルにいた頃、ラジオを聞いていた夫が吹き出しました。
私はニュースが聞き取れなかったので、何があったのか尋ねました。
夫が言うには:
笑うのは、不謹慎なんだけれどさ。お通夜があってね、集まった人たちがヤシの木の下に座っていたらしいんだ。
そうしたら実が落ちてきて、弔問客の頭を直撃して、亡くなったんだって。
確かに、あの堅い実がまともに当たったら、死んじゃうでしょうねぇ。
それ以来、泳ぎに行ったときにシートを広げるのに、実がついたヤシの下は避けるようになりました。