fungu

fungu : 固まり、山、積み重ね

野菜や果物を売るのに、量り売りではなく一盛りいくらで売っているときの、あのひとかたまりを指す名詞です。

例文;
Unauzaje fungu moja la nyanya?
トマト、一盛りいくらですか?

東アフリカでも、スーパーマーケットの野菜や果物の売り場ではキロ売りが中心ですが、露天や小さな市場では、今でも一盛りいくらで売っています。 果物や野菜に限らず、小魚なんかも盛りで売っていますし、お豆類や粉物、お米なども、グラスや空き缶を使って量って売っていたりします。

商品にもよりますが、一盛り買えば、ストックの袋の中から一つ、二つおまけしてくれるときもあります。むろんこちらから「おまけして」というのもアリです。

グリーンピースをグラス一杯買ったとき、もう一杯入れてくれたこともありますし、馴染みになっていると、「これとこれ、入れ替えて」といって、別の盛りの物と入れ替えをしてもらえるときもあります。

買った物は袋に入れてはくれますが、あちこちで買ったときには、まとめて入れる袋がないということになります。そんなときには、袋だけを売っている人から買うことになりますが、大手スーパーの袋よりは弱そうな物だったりします。

 露天巡りにはレジ袋を持参しましょう。

 

 

2012年11月16日 | カテゴリー : F 始まり | 投稿者 : nyamburra

dafu

dafu : (未熟の)ヤシの実

同じヤシの実でも、nazi とちがって、まだ熟していない、お水の詰まったものを指します。

例文;
Halima hupenda kunywa maji ya dafu.
ハリマはヤシの実のお水を飲むのが好きだ。

東南アジアなどで飲まれた方がいらっしゃると思います。
ちょっと青臭さのあるお水ですが、暑いときに飲むと、甘さがないだけ後口がすっきりして良いという人が多いようです。

ナイロビでは見かけたことがありませんが、ダレサラームでは自転車の荷台に積んで売っている人をよく見かけます。
頭の部分を削ってくれるので、そこから飲むのですが、削った皮でスプーンというか、へらを作ってくれる売り子もいます。dafu の内側の果肉はまだ柔らかくゼリー状ですから、そのへらですくって食べます。

私は、お水は好んで飲む方でもないですが、実を食べるのは大好きです。

 

2012年11月15日 | カテゴリー : D 始まり | 投稿者 : nyamburra

bisha

bisha

bisha : ノックする
 
ドアを叩くだけでなく、ごめんくださいと声をかける動作も含みます。
 
例文;
Usibishe kwa nguvu, kuna mgonjwa ndani.
中に病人がいるから、強くノックしないで。
 
単に 叩く という意味なら gongapiga という動詞もありますが、例えば、立て付けが悪くて上手く開かないドアをゴンゴン叩いたりしている感じがしてしまいます。
 
中に入れて貰うためにドアを ノックするという場合には、この動詞を覚えて使ってください。

 

2012年11月14日 | カテゴリー : B 始まり | 投稿者 : nyamburra

yai

 

yai : 卵

玉子と書く人もいますね。

例文:
Nyoka amelila yai la kuku wangu.
ヘビが私のニワトリの卵を食べた

昔は、といってもつい数十年前までですが、日本ではバナナと卵は高級品でした。病気見舞いに、化粧箱にもみ殻を敷き、そこに卵を入れてもらって、持って行ったりしていましたものね。

東アフリカの卵の値段は、そこまで高くはないですが、『家族が毎朝一人1~2個の卵を食べられるという家庭がたくさんある』とは言えないほどに、十分高いです。
日本と同じぐらいの単価ではないかなと思うので、他の食料品の値段と比較すれば、高いものの中に入ると思います。

東アフリカで皆さんが驚くのが、卵黄が白っぽいこと。
気分的に、黄身の色が濃ければ濃いほど美味しそうに、且つ栄養価が高そうに、感じてしまいますよねぇ。
でも実際には、黄身の色というのは餌に左右されるだけで、栄養価、ましてや美味しさには関係ありません。

でも、黄身の色が薄いと、困ることがあります。
それは、クリーム・カラメル(カスタード・プディング、プリン)を作るときです。
黄色みが薄いと、本当にまずそう…

タンザニアにいる頃、目玉焼きも美味しそうに見えないし、クリーム・カラメルだって美味しそうに見えないし…、ということで、フード・カラーを使っていました。
目玉焼きには使えませんが、プディングなら黄色く色づけることができますからね

スポンジ・ケーキだって、白っぽい仕上がりで、まるでエンジェル・ケーキのような色に仕上がるんですよ。

ある日、義兄がうちにやってきました。
この人は、日本でいうと外務事務次官にあたる要職にある人なのですが、奥さん、つまり義姉が、家で養鶏場をやっていました。その取引のことで我が家の近くまで来たので顔を見せてくれたのです。

彼が言うには;
高い飼料を与えると卵の黄身の色を濃くすることができる。が、卵の卸値は当然高くなる。普通の人たちが買い物するような地域では、高い卵は売れない。しかし、外国人が買い物に来る地域では、より黄身の色の濃い卵が好まれるし、彼らは高くても買う。だから、うちも高い卵をこの地域に卸している。

実はその少し前に、我が家の近くの小さなお店で卵を買うと、黄身の色が濃いことを発見していたのです。義兄にいうと、やっぱりそこにも卸しているとのことでした。

栄養価や味に変わりがなく、ただ値段が高いだけの黄色い卵を買うか、安い、白っぽい卵を買うか…
でも、黄色い卵が手にはいると分かれば、フード・カラーで着色するよりはベターだろうと思い、高い方を買うようになりました。

Jicho la ngamia/nb’ombe ラクダ/ウシの目
こんな名前の料理があります。何か分かりますか?
レシピはこちらに  Africa想い出部屋

ロッジやホテルでの朝食の時、卵は目の前でお好みに料理してくれるところがあります。
オムレツの中身を指定したりできる訳ですが、そこでシェフに目玉焼きを頼むとき、fried eggs と言わないで、上の言い方をしてみてください。
きっとウケますよ

 

2012年11月13日 | カテゴリー : Y 始まり | 投稿者 : nyamburra

wingu

 

wingu : 雲

東アフリカの空を流れる雲を眺めていると飽きません。

例文; (ことわざ)
Dalili ya mvua ni mawingu.
雨の前兆は雲

ナイバシャ湖では、ボート・サファリなどと称して、湖にボートで出てバード・ウォッチングできるようになっています。

ある時、そのサファリ中に、ロンゴノット山とは反対側の岸の向こうの方が真っ暗になりました。
もう見るからにその雲の下は大雨という感じです。

すごいねぇといいながら眺めていると、なんとその雲はだんだんとこちら側に移動してきます。
移動してきているのが、まるで巨大スクリーンで見るようにありありと見えるのです。

こっちへ来そうよ。怖いねぇ。などと話しているうちに辺り一面真っ暗になり、強い風が吹き始めました。
小さなボートは大揺れです。

一応救命胴衣らしきものは積んでいるのですが、よく見ると「これは救命胴衣ではありません」と書いてあります。つまり、ただの、救命胴衣型の浮き袋だということです。

とたんに大粒の雨が降り出しました。ボタボタッと落ちてくる雨の一粒一粒の大きなこと。
雷も鳴るから早く岸辺に戻らなければ。

生きた心地がしませんでした。

雨雲が、あんなスピードで移動してくるとは思っても見ませんでした。
遠くにあるときはよかったのですが、少し近づきだしてからはあれよあれよと言うまでした。

ホテルの桟橋に着いたときにはずぶ濡れでしたが、そこからホテルに戻るときにはもう雨はほぼ上がっていました。あっと言う間に来て、あっと言う間に立ち去った感じです。

ナショナルパークでも、向こうの方に浮かんだ雲から雨が落ちているのが見て取れることがよくあります。
日本だと北海道のような広い土地以外では、あまり見るチャンスはないと思うのですが。

 

2012年11月12日 | カテゴリー : W 始まり | 投稿者 : nyamburra

umeme

umeme

umeme:稲光、電気

ケニャでは、電気stima といわれる方が多いかもしれません。

例文;
Tunatumia nguvu za umeme kusukuma maji ya bomba.
私たちは水道の水を送るのに電力を使っている。

初めてケニャへ行ったときのこと;
キスムまで続く線路沿いに、電柱が並んでいました。
サファリ・クルーザーの中から眺めて、最初はみんな、電柱に小鳥が並んでいると思っていたのです。
ある電柱には5羽、これには6羽、あっちは7羽という具合に。
「それにしてもたくさんだねぇ。ムクドリかなぁ」なんて話しながら、どれぐらい走ったでしょう。
ふと、「あれ、本当に鳥?」って疑問がもたげてきました。
みんなよくよく目をこらして眺めると、なんのことはない『碍子』でした。

みんな野生動物を見に来ているものですから、なにを見ても生き物に見えていたんですねぇ。
もう車内は大爆笑でした。
電柱なんだから、小鳥と思う前に碍子だと思うのが普通だと、あとから気づきました。

タンザニアには、プリペイド式の電気メーターもあるようです。
日本なら『コンビニで』というところでしょうが、キオスクなどでお金を払ってナンバーを貰ってきます。それを各戸に設置されているメーターに打ち込むようです。

電気代を支払わないと電気を止めるというのが昔の方法でしたが、電気会社の人が来て止めて帰っても、すぐあとに住人が勝手に復旧(むろん違法です)させてしまったりしていたので、電気会社も手を焼いたのでしょうねぇ。

連れ合いは借家を持っていますが、ケニャにも早くこのメーターがついて欲しいと言います。
というのは、借家人が、電気代を払わないままに家を出て行くケースがよくあるからです。そうなると、次の人に貸すためには家主が払わないといけなくなります。
プリペイドのメーターなら、そのとき住んでいる住人が払えばいいので、確かに便利だと思います。

 

2012年11月11日 | カテゴリー : U 始まり | 投稿者 : nyamburra

suka

suka : 編む

髪やバスケット、マットなどを編む動作を表します。

例文;
Msichana huyu anajua sana kusuka nywele.
この少女は髪を編むのが上手だ。

セーターを編むのは fuma ですが、shona 縫う を使う人もたまにいます。

髪は、学校へ行っている子どもたちの、ごく簡単な編み方の場合は、親や姉妹、あるいはお手伝いさんなどが編んでやる場合も多いですが、凝った編み方の場合はむろん美容院というか、髪結い屋さんへ行くことになります。
複数の人で編んでも、丸二日かかるような髪型も少なくないようです。

私が使っていたお手伝いさんで一人、とても上手に髪を編む人がいました。彼女がうちにいる間、うちの娘たちは美容院へ行かずに家で彼女に編んで貰っていました。私としては内心、美容院代がいらないからラッキーと思っていました。

別なときには、大家さんが隣に住んでいて、そこの娘さんが上手だったので、娘たちはその子に毎週編んで貰っていました。

髪型にも流行があって、名前がついていたりします。
ある時、下の娘が大家さんの娘さんに編んで貰ってきた髪型…
名前は Kilimanjaro upande  というそうで、片方の耳の後を出発点に、頭の周りをぐるぐる回って頭頂部まで一続きに編んであって、それがキリマンジャロに登っている感じを表したもののようですが、私は違う名前をつけました。
 蚊取り線香

だって、どう見ても蚊取り線香だったんです
思わず口に出してしまったら、それはスワヒリ語でなんというのってしつこく聞かれ dawa ya mbu と教えたのですが、、、
半泣きになった彼女、とうとう翌日にはお手伝いさんに解いて貰っていました。

 

2012年11月10日 | カテゴリー : S 始まり | 投稿者 : nyamburra

ramani

ramani

ramani:地図、図面、平面図

地図や設計図のような図面を指します。

例文;
Ramani hii inaonyesha milima yote ya Afrika Mashariki.
この地図は東アフリカのすべての山を表している。

国立公園内の道路を表した地図も売られています。
昔は、ほとんどの国立公園や国立保護区、サンクチュアリで、道路とそうでないところの区別なく、自由に走ることができたのですが、観光客の増加に伴う環境破壊などが進んだことで、決められた道路しか走れないというところがほとんどになってきました。

決められた道路だけを走るといっても標識があるわけでもなく、私たちの目にはどこも同じに見える広い国立公園内を、ドライバーさんたちは的確に道を選んで進んでいきます。今でこそほとんどのサファリ・クルーザーが無線を積んで連絡を取り合っていますが、以前は本当にドライバーの腕次第でした。

途中ですれ違った車と情報交換をしたりするときには、ポイント、ポイントに名前がつけられているのを聞き取ることができました。
とはいっても、私たちの目にはどこも同じなんですが

 

2012年11月9日 | カテゴリー : R 始まり | 投稿者 : nyamburra

ongea

ongea

ongea:話す、会話する

話す という意味の動詞です。

例文;
Tuongee kidogo.
ちょっと話しましょう。

スワヒリ語に限らず、外国語の勉強をする上で、会話の実践というのは大事なことだと思います。
でも、日本にいると、スワヒリ語を話す相手と出会うというのはそれほど機会があるわけではありませんねぇ。

ある日、出勤途上の交差点で信号待ちをしていると、対面で同じく信号待ちをしているアフリカ人、それも東アフリカの人と思しき二人連れが目に入りました。
スクランブルの交差点なのですが巧みに(?)すり抜けて彼らとすれ違うようにし聞き耳を立ててみると、やっぱりスワヒリ語を話しています

早速ユーターンして後を追って声をかけてみました。
タンザニア人だという二人と少し話してみると、なんと世間の狭いこと
うちの一人が、タンザニアの我が家の隣の家のご主人の友達で、私のことは、会ったことはないが噂は聞いていたと言うではありませんか。 もっと話したかったのですが、私の方は出勤時間が迫っているし、彼らはその日の夕刻の便で帰国ということで、それ以上のお話はできませんでした。

ロッジなどで宿泊しているときも、ちょっと見渡せば、休憩中なのかくつろいでいる従業員が目につきます。 そんな人たちに積極的に声をかけて話してみるのも楽しいですよ。

ただ、全員が全員きれいなスワヒリ語を話すわけではありません。 またケニャとタンザニアで、同じ物でも名称が違っていたりもしますから、かみ合わないときも出てくるかもしれませんが、それはそれで楽しい思い出になると思います。

以前、大好きなケニャの某テント・キャンプを友人に紹介しました。
旅から戻った彼女に尋ねてみると、キャンプのスタッフが私のことを覚えていてくれたそうです。

彼女曰く;「よく泊まりに来てくれる、スワヒリ語を話す大柄な(太っているって事か!?)日本人女性がいる」ってスタッフの人たちが言ったので、「nyamburraさんのことだわ!」って、一緒に行った友達と話していたんですよ。

確かにあそこのスタッフはよく覚えていてくれて、「去年と同じテントです」って言って荷物を運んでくれたりするけれど、大柄ねぇ…
英語が得意な彼女たちはいろいろお話ししたようですが、いったいスタッフはどういう単語を使ったんでしょうねぇ 、私の形容詞

 

2012年11月8日 | カテゴリー : O 始まり | 投稿者 : nyamburra

mkasi/makasi

mkasi/makasi

mkasi/makasi : 鋏 

紙や髪など、ものを切るハサミを指します。

例文;
Mama amenikataza kutumia mkasi wake.
母は私に、彼女のハサミを使うのを禁じた。

mkasi の方は、単数形でハサミ1丁を表し、mikasi となると複数丁のハサミを表します。

makasi のほうは単数形が無く、常に複数形で用いられます。

私の趣味の一つは洋裁なので、を大事にします。
絹のような柔らかな生地を切るハサミと、普通の生地を切るものとは使い回しはしません。
ましてや、布を切るハサミで型紙、つまり紙を切るなんてことは絶対にしません。

でも、これがなかなか解って貰えなくって、洋裁をしている最中にちょっと席を立つときなど、鋏を置きっぱなしにすると、お手伝いさんが爪でも切りかねないので往生しました。

 

2012年11月7日 | カテゴリー : M 始まり | 投稿者 : nyamburra