simu

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simu : 電話

携帯電話simu ya mkononi といいます。

例文;
Nilipokea simu yake jana.
昨日、彼から電話をもらった。

東アフリカの携帯電話の普及は、本当にあっと言う間でした。

つい数年前までは、携帯を持っている人はまだまだ少なく、持っているというのは大変なステータスだったようで、レストランやバーのテーブルの上に “さりげなく” を装いながら、その実 “これ見よがし” に携帯を置いて話している人たちを、よく見かけたものでした。
その当時はまだまだ機器そのものも大きくて、固定電話の子機かと思うほどでした。

それが、あれよあれよという間に、持っていない人を探すのが難しいほどに行き渡りました。
機器もどんどん小さくなって、ストレートタイプでも日本の二つ折りのものよりも小さいぐらいのものもたくさんあります。

元々、固定電話を申し込んでもなかなか開通しないという下地がありましたし、既設の電話も、雨が降ればケーブル浸水で不通というようなことも多かったので、携帯にワッと飛びついたのは無理からぬことだと思います。

新しい携帯を手に入れるのも簡単です。
たぶん、月払いではなくプリペイドの利用者の方が圧倒的に多いだろうと思いますが、身分証明書もなにもいりません。
お金を払って “SIMカード” と呼ばれるチップを買えば終わりです。その場で使用開始 (^_-)v

プリペイドのカードも、一番安いものなら日本円で数十円からあります。
金額に応じて有効期限があって、安いものは当然短いのですが、それでも、料金を使い終わったあともまだ受け待ちできる期間が残りますから、みんな上手に計算して使っているようです。

フラッシュ(日本で言うワン切り)もよく使われます。
相手の携帯を鳴らして、かけ直してくれるのを待つわけです。
子供が親にかける場合は、たいていこれではないかと思います。(^o^)ハハハ

でも、子供の方が親世代よりも新しい機種を持っているのは日本と同じです。

カードの残額を、他の携帯に送ることもできます。
子供がフラッシュしてきてかけ直したら、「お金送って」っていうこともよくあるようです。

携帯の普及で便利になったことを上げるとすれば、私ならタクシーを推します。
無線を積んでいないので、本来なら呼び出すことができないのですが、携帯のおかげでお気に入りのドライバーを呼び出すことができます。
タクシーやトゥクトゥクのほとんどが、車内に携帯の番号と名前を書いてあります。

2005年、陸路でナイロビからタンザニアのダレサラームまで行きましたが、道路沿いに携帯のアンテナがたくさん建てられていました。
どんな田舎でも携帯が通じるんだと思うと、昔、国立公園内のロッジには電話がなかった時代が嘘のようでした。

国立公園と言えば、今は公園内でも携帯が通じるところがたくさんあります。
2012年にマサイマラへ行ったときには、ロッジは山陰になって携帯が通じなかったのですが、ゲーム・ドライブに出ると通じました。
別な車のお客は、ライオンを見ながら誰かにそれを電話連絡していました。

 

2013年1月28日 | カテゴリー : S 始まり | 投稿者 : nyamburra