pasua

pasua

pasua : 割る、引き裂く、引き破る
 
薪を割ったり、布や紙を引き裂くような動作を表す動詞です。
 
例文;
Hamisi alipasua kitabu chake.
Hamisiは自分の本を引き裂いた。
 
日本語で、怪我をして 額を割る みたいな言い方をしますが、この場合の割るにも使えます。
 
あるいは、髪に分け目を入れる、あの 分ける にも使います。
 
唇が乾いて割れる という場合は pasuka となってきます。
 
pasua が 割る という 行為 であるのに対して、pasuka のほうは 人為的なものを必要とせずに起きる動き を表します。
 
お手伝いさんがものを割ったり壊したりしたとき、かならず pasuka 割れる とか vunjika 壊れる と表現するので、私はいつもイライラしていました。

だって、ものが勝手に割れたり壊れたりするわけはないんだから、あんたが壊したんだろう! って。

 

2013年5月26日 | カテゴリー : P 始まり | 投稿者 : nyamburra

maziwa

maziwa

maziwa : ミルク、牛乳

動物が出すミルクと、植物が出す乳液、両方を指します。

例文;
Mtoto yule ananyonya maziwa ya mama yake.
あの子は母親の乳を飲んでいる。

東アフリカの人は maziwa lala と呼ばれる ヨーグルトも大好きのようです。

これは買ってくるだけでなく、新鮮なミルクがあれば自宅で作ることができます。
ヨーグルト菌など面倒なものはいりません。
買ってきたミルクを冷蔵庫などに入れずに放置すれば良いだけで、翌日にはできあがります。

タンザニアに住んでいた頃、夫と私、まだ小さかった娘二人の4人家族で、毎日2リットルの牛乳を消費していました。
半分は chai ya maziwa ミルク・ティー 用で、残りの半分はヨーグルト用です。
娘たちは夕方のおやつの時間に飲ませていましたが、大半は夫が消費していました。
特に、お酒を飲んで帰ってきて、食事が欲しくないときなど、好んで飲んでいました。

初めて夫の田舎へ行ったとき、彼が舅や義兄たちと家の中で話している間、私は姑や義姉たちと中庭でお喋りしていました。
義姉たちが「ミルク、飲む?」って聞いてくれたのでハイと答えると「お砂糖は?」と重ねて聞いてくれました。
私は、ミルクにお砂糖を入れる習慣はなかったのでいいえと答えました。
出されたミルク、なんとなくモロモロの感じ…。
そして口に入れると酸っぱい…。
でも、姑も義姉たちも気にせず飲んでいるので「腐ってます」とも言えないし…。
いっそお砂糖を入れて貰っていれば、紛らわせて飲んでしまうこともできたのにと悔やまれました。
「美味しい?」 と聞かれて「はい」といいつつ、グラスの中身は減っていきません

夫が出てきてグラスを目にして、「ミルク貰ったの!」っていいます。
ここは夫に頼るしかありません。
「お姉さんたち飲んでいるけれど、腐っているみたい」 というと、「違うよ、これはヨーグルトなんだ。飲めないの?」というではありませんか。
というわけで、残りは夫に飲んで貰いました。
義姉たちは、慣れない人はお砂糖を入れたがるけれど、あなたは慣れているんだと思ったわと大笑いしました。

舅は当時七十代でしたが、どう見ても六十そこそこにしか見えませんでした。
そして八十いくつで亡くなりましたが、若さと元気の源はこのヨーグルトだと、舅自身も夫も言っていました。

私も、その後、自宅でも作るようになって大好きになりました。

 

2013年5月22日 | カテゴリー : M 始まり | 投稿者 : nyamburra

kata

kata

kata : 切る
 
kata には、いくつかの名詞としての意味もありますが、ここでは動詞を取り上げます。
 
例文;
Kwanza tukate nyanya na vitunguu.
先ず、トマトとタマネギを切りましょう。
 
この kata という動詞は、基本的には 切る という意味なのですが、刃物で切る以外に、何かの一部を 取り去る というような意味もあります。
例えば サラリーが kata された、という場合は 減給になった という意味ですね。
 
その他にも、慣用句として使われる中で、決める、諦める、終わらせる など、様々な意味が出てきます。
慣用句の辞書の1冊では、kata ~ というのが30も出てきます。
 
私のもう一つのブログ スワヒリ語 あれやこれや では、慣用句や比喩表現などをご紹介していますので、覗いてみてください。

 

2013年5月18日 | カテゴリー : K 始まり | 投稿者 : nyamburra

spinachi

spinachi

spinachi:ホウレンソウ

東アフリカでもポピュラーなお野菜です。

例文;
Jioni tupike spinachi.
夕飯はホウレンソウにしましょう。

東アフリカのホウレンソウは、日本のものよりも葉が広く、歯触りもかなり違います。
色合いも、かなり明るいグリーンです。

nyanyaトマトやkitunguu saumuガーリックと一緒に炒めたり煮込んだりします。

スペルからすぐに分かるように英語から来た単語です。
spinach → spinachi

外来語は、語尾にこのようにiが入るものが多いです。

ネットで観葉植物をよく買い求めますが、あるとき買ったお店は、笑っちゃいました。
私が買ったのは ブラックキトンというものなんですが、これをなんとそのお店、”ブラッキキトン”って書いてあったんです。

私、思わず「スワヒリかい」って突っ込んでしまいました。

 

2013年5月14日 | カテゴリー : S 始まり | 投稿者 : nyamburra

punga

punga

punga : 手を振って合図する

別れの挨拶や、遠くにいる人に挨拶するのに手を振る、あの行動です。

例文;
Nilimpungia mkono kwa mbali.
私は遠くから彼に手を振った。

この動詞は、手を振る相手が絶対に必要ですから pungia の形で使われることが多いです。

東アフリカで車に乗っていて驚くのは、運転している人が対向車とよく手を振り合うことです。

遠くから、あれは友だちの誰それって分かっていて、手を振るのです。
無論、車種や色で判断できているというのも多いのでしょうが、違う車に乗っていてもよく判るんです。

一般の人でそうですから、サファリ・クルーザーのドライバーとなると、もっとよく判るみたいです。

私が大好きなドライバーがいるのですが、ある時、別なドライバーとサファリしていて、ナイロビへ戻っていく彼とすれ違いました。
無論私は見分けようもなくって、過ぎてしまってから連れ合いから「今のはルテーレだった」と聞かされて、残念がったのです。
連れ合いがドライバーに、私とルテーレが大の仲良しだと説明をしてくれたのですが、後の祭りです。

翌々日、私たちがナイロビへ戻っていく日。
遠くから来る車を指してドライバーと連れ合いが「ルテーレだ!」って。
ライトをフラッシュさせて合図して止めてくれました。

運転席から私を見つけたルテーレがすぐ下りてこちらに来てくれました。
この前、連れあいが乗っているのには気がついていたけれど、私が乗っているとは思わなかったと言って、再会を喜んでくれました。

マサイの視力5.0は眉唾だと思っている私ですが、「とても視力が良い人」が多いのは事実のようです。

 

2013年5月10日 | カテゴリー : P 始まり | 投稿者 : nyamburra

mvulana

mvulana

mvulana : 男の子、少年
 
日本語の 少年 よりもかなり上の年齢層まで含む場合もあります。
 
例文;
Mtoto wake wa kwanza ni mvulana.
彼の最初の子どもは男の子です。
 
これも msichana 同様に ボーイフレンドを指したりもします。
また、kijana 青年/若者 と重なる部分もあります。
 
日本語では 幼児 → 少年 → 青年 と進んでいきますが、muvulana も kijana も、幼児に対して使うこともあり、mvulana が30代半ばの男性を指す場合もあります。
 
この mvulana に対する呼びかけも、相手が幼ければ Kaka でもOKですが、日本人の感覚で少年期の後半、あるいは青年期の人なら Bwana と呼びかける方が無難でしょう。
 
また、よそのお宅の使用人に呼びかける場合も、若ければ Kaka、そこそこの年齢の人なら Bwana の方がベターです。

 

2013年5月6日 | カテゴリー : M 始まり | 投稿者 : nyamburra

msichana

msichana

msichana : 女の子、少女

まだ結婚していない女の子を指す言葉です。

例文;
Msichana yule anakwenda sokoni kununua mchele.
あの少女は市場へお米を買いに行きます。

msichana wake といった場合には、彼のガール・フレンド の意味で使うこともありますし、彼の娘 という場合もあります。
前後から判断する必要がある言葉は要注意ですね。

お手伝いさんを msichana wa kazi といったりもします。

じゃぁ、この msichana に呼びかけるときはどういえばいいのでしょう。

例えば;よそのお家へ伺って、そこのお手伝いさんにものを頼みたいような場合なら、Dada あたりで良いと思いますが、完全に大人の人の場合は Mama と呼びかける方がいいかもしれません。

もし、誰かのガール・フレンドである場合、結婚していないが一緒に住んでいるなどの実績がある間柄なら Mama がいいでしょう。

日本では「おばさん」と呼ばれるのを嫌って、いい年をした人でも「おねえさん」と呼ばれたがるようですが、小学校低学年ぐらいの子ならともかく、ハイスクールにでも行ってそうな女の子に対して Dada呼ばわりは失礼なときもあります。
Mama あるいは Anti の方が無難なこともある、というのは記憶しておいた方がいいでしょう。

 

2013年5月2日 | カテゴリー : M 始まり | 投稿者 : nyamburra

koroga

koroga

koroga : 混ぜる、混ぜ合わす、かき混ぜる、攪拌する、かき乱す
 
複数のものを混ぜ合わせる行為、あるいは破壊的にかき乱す行為を指します。
 
例文;
Usikoroge chai kwa nguvu sana.
力一杯紅茶をかき混ぜないで。
 
この例文のようにお砂糖を入れた紅茶をかき混ぜる、あるいは粉とミルクを混ぜ合わすような動作で、おもに使われます。
 
破壊的にかき乱す という意味でも使われないことはないようですが、使用頻度としては、あまり多くなかったと感じます。
 
つまり、破壊を伴わない、攪拌する行為は koroga で、破壊を伴う場合が vuruga という使い分けです。

 

2013年4月28日 | カテゴリー : K 始まり | 投稿者 : nyamburra

tausi

tausi

tausi : クジャク

あの美しい鳥、クジャクです。

例文;
Tausi dume ana mkia wa kupendeza sana.
雄のクジャクはとてもきれいな尾を持っている。

東アフリカには野生のクジャク(コンゴクジャク)はいませんが、ロッジやホテルなどの中庭でインドクジャクが飼われていることがよくあります。

あるドライバーに、「あれはスワヒリ語でなんというの?」って尋ねたら「ndege 鳥だよ」という答えが戻ってきました。
あの鳥の名前が知りたいのって重ねて尋ねると、知らないといいます。
野生動物の名前は当然すらすらと答えてくれる人が多いですが、飼育動物は知らないのかも。

野生動物の名前も、どのドライバーもスワヒリ語で的確に答えられるとは限りません。
彼らのほとんどが『英語を話すドライバー・ガイド』ですから、英語での名前の方がかえって正確に答えてくれるのかもしれません。

さて、このクジャクなんですが、 鳴き声を聞いたこと、おありですか?

クジャクの鳴き声って、ネコそっくりなんですよぉ…

実は私はネコがだめ。嫌いなんじゃなくて怖いんです。
それも、小さければ小さいほど怖い。

アバディーア・カントリークラブにはクジャクがたくさんいます。
そして当然ながら、鳴きます。
その声に私はいちいち反応して震えてしまうのです。

そんなとき、ドライバーたちによくからかわれます。
「大きなネコが好きで東アフリカまで来るのに、小さなネコが怖いなんて、理解できないよ」って。

 

2013年4月24日 | カテゴリー : T 始まり | 投稿者 : nyamburra

stuli

stuli

stuli : サイドテーブル、スツール
 
多くの場合、サイドテーブルという意味です。
 
例文;
Weka jagi la maua juu ya stuli.
花瓶をサイドテーブルの上に置きなさい。
 
ソファー・セット用のテーブルをオーダーすると、sutuli はいくつ必要か聞かれたりします。
大体2脚か4脚をセットにするようです。
 
スツールといってもたいていの場合は座るものではなくサイドテーブルですから、間違っても腰掛けないようにしてください。

 

2013年4月20日 | カテゴリー : S 始まり | 投稿者 : nyamburra